僕 の 想 う こ と その12
〜もう少し、僕に語らせて欲しい……〜

Produdced and Written by 阿賀佐栗須亭

徒然なるままに、まだまだ続く(笑)第12弾です。


56. ハマり過ぎて鼻につく? 我が良き友よ
57. 名を名乗れ!
58. あの「ライリー」の意味をもう一度(爆)
59. 胎児にも 聴かせてみたい チンペイさん(謎)
60. チンペイさんは、伝統を受け継いだ歌い方をしている? New!


その56)ハマり過ぎて鼻につく? 我が良き友よ
 1975年に「我が良き友よ」をヒットさせたかまやつひろしさんが、自伝「ムッシュ!」を出版しました。その中で、当時の状況についてこのように語っています。

 いまでも、かまやつといえば「我が良き友よ」が浮かんでくる人が多いだろう。スパイダースといえば「夕陽が泣いている」という人が多いのと同じだ。
 身内からは批判も多かった。
「ムッシュ、あれはちょっと違うんじゃないの」
 久世光彦さんにも、珍しくはっきりいわれた。当然だろう。それまでは自分でもロッド・スチュワート気取りだったのだから。
 一方で、ぼくの歌が風変わりで面白いといってくれる人もいた。あるファンは、ぼくがほとんど冗談で歌っているように聞こえたという。たとえば谷村新司さんや堀内孝雄さんがこの曲を歌ったら、ハマリすぎて鼻についたかもしれないし、拓郎本人だと、この歌を歌うには若すぎたかもしれない、もしかしたら(p.150)。

 しかし、私はこの意見には異論があります。「アリスはスケールが大きすぎるのでこのような歌には不釣り合いである」と思うのです。たしかに、「今の」べーやんが歌ったらちょっとすごいかもしれません(笑)。でも、「愛しはじめて三ヶ月」よりはいいと思いますよ、絶対に(爆笑)。(2003.2.22)

その57)名を名乗れ!

 先日、なんと「金八先生」の第一回シリーズが放映されているのを見ました。武田鉄矢も近藤真彦も若かったですねえ。さて、その中で、桜中の女性の先生二名が中学生に絡まれるというシーンがありました。そこでの一コマをご紹介しましょう。
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橋の下で、桜中の女性の先生が中学生4人に囲まれてしまう。

先生「あんたたち、名前名乗りなさいよ!」

中学生たちは、なめた口調で一人一人名乗る。

中学生A「ゴダイゴ」
B「いとしのエリー」
C「アリス(!)」
D「海援隊」

そして中学生達は先生に迫り、触ろうとする。そこにどこからか体育教師が登場。中学生達は逃げていく。
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 こんなシーンでした。当時の中学生が自然と名乗ったところから、ゴダイゴ・サザン・アリス(海援隊はご愛敬でしょう)が、当時から並び称される存在だったということがわかりますね。さすがアリス!(2003.2.28)


その58)あの「ライリー」の意味をもう一度(爆)
 やしきたかじんさんの「砂の十字架」に、「ライリー」という言葉が出てきましたよね。以前にもその話題について取り上げましたが、また新たな意味があるような気がしてもう一度取り上げることにしました。というのも、たかじんさんがチンペイさんに電話した時には意味なんてない、民謡で言えば合いの手だから……といっていたそうですが、よくよく考えてみるともう一つの意味が浮上してきたのでした。
 それは、「砂」という言葉と、ガンダムの主人公、アムロ・レイが白い布を頭からかぶって砂漠を歩いているシーンを思い出したからです。これは明らかに中近東をイメージしているではありませんか。急いで調べてみると、ライリーとはイス○エルのもじりであり、マスコミはこの言葉にやや軽○的な意味を付与しているということでした。ライリーにはこんな意味もあったんですね。でも、歌の文脈とはかけ離れていますので問題はないでしょう。さすがはチンペイさんです。あと、問題は「ライリー」の後に来る「リラ〜」の意味は何か、ということを考えなければなりませんねぇ(爆)。(2003.3.8)

その59)胎児にも 聴かせてみたい チンペイさん(謎)
 二藤宏美さんという研究者は、「音楽教育学研究1」という本の中で、「乳所の音楽聴取に関する実験的研究」という論文を書いています。これは、簡単に言えば乳児の音楽近くに関する研究論文です。そして、選好振り向き法と呼ばれる方法で実験が行われています。これは、乳児に刺激音に変化に気づいたら音源を振り向くように学習させ、条件付けをして弁別能力を測定する方法の一つだそうです。難しい話はともかく、気になったのはこの実験で使われた音楽です。それは、実験1では浦島太郎の歌唱と朗読、実験2ではどいつ後の童謡の歌唱と朗読、実験3ではKANの「愛は勝つ」の歌唱と朗読、そして実験4ではさだまさしの「あまやどり」の歌唱と朗読をそれぞれ20秒ずつ用いたとあります。ちょっと待った!! 私はここで思いました。なぜ、チンペイさんの曲を使わなかったのかと! しかしここで冷静さを失ってはいけません。ここは焦らず、実験の結果を見ることにしましょう。
 実験の結果は、実験2と3では特に6〜8ヶ月児において差が顕著であることがわかりました。開始音や音域が高い歌唱の場合には、6ヶ月児より上の子供が好む傾向があるということです。そして、肝心の「あまやどり」ですが、これは「実験4で使用した旋律変化の乏しいモノトーンの目立つ歌唱の場合は月齢による差は見られないということである」とあります(笑)。
 それでは、一体チンペイさんの曲を聴かせたらどうなるのか、というのが一番の興味があるところです。「昴」とか「群青」、「龍のエンブレム」、「バサラ」あたりを使って誰か実験してくれませんかねぇ(笑)。(2003.3.17)

その60)チンペイさんは、伝統を受け継いだ歌い方をしている?

 永六輔さんが、「人はなぜ歌うか」(日本放送出版協会)の中で、チンペイさんを伝統として受け継いできた日本の歌い方と評価しています。ちょっとその文章を見てみましょう。

 どう歌い継いでいくかということについて、坂本九の話をしましょう。この人はロックシンガーでした。しかし、あの人の歌い方を一度、じっくりと聞いていただけるとわかるんですが、完全に邦楽の歌い方なんです。つまり、『見上げてごらん夜の星を』とか、『上を向いて歩こう』の歌い方は洋楽ではないんです。「♪ふえほむふひて あはるこおおほほ」と聞こえてきませんか? あれは邦楽の歌い方なんです。新内、常磐津、端唄、これが全部彼のロカビリーの中に入っているんです。
 同じことですが、さだまさしもそうです。
谷村新司もそうです。伝統として受け継いできた日本の歌い方が、今、歌っている人たちの歌の中に生きているということ、これがとても大事なことだと思います。坂本九の場合でいうと、ご兄弟はみな三味線の名手で名取りの方もいます。だから、「この子は三味線で育ててきたのに、中学に行くようになったらギターを持ってロカビリーなどやかましいことをして」というのがお母さんの言葉でした。そのときに僕は、「えっ、やっていたのか、三味線を。やっていたのか、邦楽を」と驚きました。それまで、『上を向いて歩こう』を「♪ふえほむふひて」とか、「♪みひゃあげてごらんうんうん」という邦楽独特の歌い方をロカビリーだと思っていた僕のお粗末でしたけれども、そういうふうに埋め込まれているものを掘り起こさなければならないと思うのです。(p.35-6)

 坂本九さんの分析が主でしたけれど、チンペイさんの場合はどうなのでしょうか。もう少し突っ込んで分析して欲しかった気がします。以前にも、チンペイさんのルーツはさのさにある、という分析を掲載しましたが歌い方についてもこれから研究していかなければと思った次第でした。(2003.3.21)


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