僕 の 想 う こ と その2
〜もう少し、僕に語らせて欲しい……〜
 
Produced & Written by 阿賀佐栗須亭

タイトルのまんまです。徒然なるままに、思いついたことを書いてみました。また、投稿文も掲載してます。


06. チンペイさんのルーツ・ミュージック〜さのさの系譜
07. 合宿で聴いた<この世が終わる時>
08. チンペイさん「カツラ疑惑」の真相
09. 「話がおもしろい歌手ほど歌が暗い」というジンクス
10. アリスの再々結成はいつ?


その6)チンペイさんのルーツ・ミュージック〜さのさの系譜
 「谷村新司・さだまさし スペシャルライヴ」などで、チンペイさんのルーツは「さのさ」だ、ということまではわかっていたのですが、このような音楽には無知な私、「さのさ」についての調査は難航を極めました。そのため、一時はこの記事を放棄しようか、とまで考えたほどです。しかし、とある方に手紙とビデオテープを送ったところ、意外な返事が……。以下はその「ある方」、Shimikenさんによるレスです。
 
 お手紙とビデオ、拝見いたしました。チンペイさんのルーツは、「さのさ」だったのですね。「さのさ」……この曲は、端唄やお座敷民謡としてよく唄われていて、花柳界では有名です。「都々逸」同様、歌詞のヴァリエーションが非常に豊富であることでも知られています。
 「さのさ」は、歌詞の最後に「ハ さのさ」とつくのが特徴ですが、この囃子ことばはもともと「ホーカイ」で、自由民権運動の壮士たちが唄っていた「法界節」がルーツでした。そしてこの「法界節」にもルーツがありました。それは歌詞の部分が政治的であったのですが、曲は明清楽の「九連環」(きゅうれんかん)からとっていたと言われているのです。「明清楽」というのは、中国の明や清の時代の音楽を指した言葉で、月琴を使って演奏されていました。長崎から徐々に広まり、明治時代には一般家庭に普及していきました。しかし、この「明清楽」は、日清戦争の勃発が原因で、差別や敵愾心などによりすたれてしまったのです。
 そうなんです、チンペイさんの音楽のルーツをたどっていったら中国大陸にたどり着いた……。なんと壮大でロマンティックな話ではありませんか。大陸の影響を受けたチンペイさんの音楽が、こんどは「昴」となって逆に大陸に強い影響を及ぼしたという……。こう考えると、ライヴではあんな風に笑いを取っているだけにしか見えませんが、よく調べていくとこんなに深いところでいろいろとつながっていたのですね。私も勉強になりました。私に分かるのはこの程度のことですが、参考になりましたでしょうか?
  
 さすがはShimikenさん、ロカビリーと歌謡曲だけでなく、このような音楽までも詳しかったとは……。やはり、ただ者ではありません。私も、ようやく理解することができました。どうもありがとう!

その7)合宿で聴いた<この世が終わる時> ふじまろさんから投稿文を頂きました。Thanks! (^-^)/
 私は、当然小さい頃からず〜っとチンペイさんのファンだったわけですが、学生時代に忘れられない思い出があります。あれはたしか、7月にアーチェリー部の合宿で信州に行ったときのことです(実際は麻雀合宿となっていましたが……(^-^;)。メンバーは全部で約20人でしたが、ホテルの1部屋には5人ほどが泊まれるスペースがありました。そしてそこで、その惨劇は起こったのです。
 私は、寝る前に「好きなテープかけてもいいよ」と言われました。私は竹内まりやさんや山下達郎さん、ほかにも洋楽のテープをいくつか持って行ってました。でも、ここで迷わず私が取り出したのが、当時最新盤だった『ベスト・オブ・ベスト』。その黒と赤のジャケットはいかにも夏のイメージにそぐわないものでしたが、私個人としては非常に気に入ってましたし、あの闘牛士のような格好も素敵でした。これを見た友人がひとこと言いました。「なんだこのひきつけをおこしてるようなジャケットは」……ひきつけをおこしそうだなんて、失礼な。
 そんな暴言にもめげず、私は消灯した部屋で<この世が終わる時>をかけました。「鐘が鳴るだろう〜キンコンカン〜」そんな中、一人が「本当にこの世が終わる感じがした」、そして他のひとりが「すごい気持ちになった」と言いました。しかし私はやめませんでした。フルで全部かけ終わった頃には、私には満足感以外には何も残りませんでしたが、どうやら他の人は全員寝る状況にはなかったようです(笑)。
 真夏の夜に<この世が終わる時>をかける、<真夏の世の夢>とでもいいましょうか……。素晴らしいとは思いませんか? チンペイさんのファンなら是非一度試してみて下さい。感慨深げになること間違いなし。もう1999年の7月ですし……(1999.7.2)。

─このマニアックさ加減、ただものではありませんね。みなさんも試してみて下さいね。

その8)チンペイさん「カツラ疑惑」の真相
 N○Kはカメラワークがよく、歌手をかっこよく撮ってくれるのという定評がありますよね。でも、民放だとフ○テレビみたいにカメラアングルが悪いところがあります。特に日曜日の夜に放送している「ミュージック・フェ○」で、あの忌まわしい事件は起こりました。
 チンペイさんの頭髪ネタは、誰もが安心して楽しめるネタのはずでした。コンサートに行っても、「二階席の熱い拍手〜!」「パチパチパチ……」「この拍手が、コンサートホールの天井を伝わって僕の毛根を刺激するんです」「会場一同、爆笑」といったネタは常套句(クリシェ)として今でも使われています。ところが、「ミュージック・フェ○」では、チンペイさんを頭上から撮影するという、一番やってはいけないことをやってしまったのでした。チンペイさんのファンならこれは暗黙の了解だったのですが、テレビ局の人には通じません。案の定、×××な×××で×××でした(自主的に伏せ字、ご想像におまかせします)。
 その後、しばらくたってからまたチンペイさんがその番組に出ることになりました。そしてまたもや頭上からのアングルで撮影してしまったのです! 1度ならず2度までも……、そしてその写り方の違いが、「チンペイさんカツラ疑惑」の発端になってしまったのです。その映像では、前回×××だった×××が×××ではなかったのです。カメラワークが良かったのか照明のせいか、これがチンペイさんのファンの間でついに一大論争を巻き起こしました。その経過はご想像にお任せしますが、結局ここから「チンペイさんはカツラをしているのか」ということでファンの間で意見が分かれることと相成りました。している派、していない派とそれぞれの言い分があるのですが、たとえしていたとしても、私はファンをやめないでしょう。いえ、やめられないのです!

その9)「話がおもしろい歌手ほど歌が暗い」というジンクス
 フォーク歌手に関して、一時期こんなジンクスが信じられていました。例えばその筆頭がさだまさしさん。さすがは落研(落語研究会)出身だけあってお話も上手。ある時、コンサートで喋りすぎて時間が押してしまった時のことです。さださんが、「ではここで3曲続けて歌います」と言いました。そうしたら、前に座っていた男の子3人が立ち上がって言ったそうです。「歌はいつでも聴けるから、お話しして下さい!」そうしたら、さださんは「それもそうですね」と頷いてまたお話を始めた、ということです。曲に関しても、グレープ時代のヒット曲や<防人の詩>なんかがあまりにインパクトが強かったせいか、<関白宣言>や<雨やどり>といったコミカルな側面が忘れられています。
 でも、森田童子さんや山崎ハコさんみたいに「歌も暗いがしゃべりも暗い」歌手もいますし、井上陽水さんみたいに「何を喋っているのか分からないし、曲も意味不明」(笑、でも好きなんですよね)といった人までいますものね。さらには中島みゆきさんみたいに歌とラジオでのトークとのギャップがあまりに激しいので、鬼気迫るものを感じてしまったりとか……そう、こうなったらもう「お時間拝借」ではなくて「お時間ハイジャック」ですね(笑)。
 前置きが長くなりました。いよいよチンペイさんの分析へと入るわけですが、話が面白いとということに異議を唱える人はまずいないでしょう。歌に関しては、歌が暗いのではなく「歌詞が、非常に人間性の奥深い部分から発現している」、と言い換えた方が良いと思います。例えば<玄冬記―花散る日―>。いきなり通夜の夜から始まる歌詞の斬新さは他に例を見ません。そして<愛の誓い>。「あなたに抱かれて あなたに見つめられたままで いつか死にたい」と、さりげないところにも、内面をえぐるような鋭いフレーズが隠されていますよね。

その10)アリスの再々結成はいつ? VanVanさんから過激な投稿文を頂きました! 全文をそのまま掲載することについてかなり迷ったのですが、チンペイさんのファンのみなさんに意見を聞きたくて全文掲載に踏み切りました。皆様のご意見をお待ちしております。
 最近、誰が見てもチンペイさんは「歌手」ではなくて「タレント」になってしまってます。というのも、チンペイさんが出す曲は、<階>以降オリコンチャートに入るヒットはこれと言ってないからです。<夏の二週間>、<君のそばにいる>、<櫻守>、<心の駅>、そしてターンAガンダムの挿入歌になった<AURA>でさえも、すべてヒットしていません(タイトル名はとても良かったのですが)。悲しいかな、これは事実です。一方、「マンネリ」と言われながらも、ひたすら演歌の道を行くベーヤンは次々とヒットを飛ばしてきました。しかしここへ来て<続・竹とんぼ>という二番煎じをやってしまい、その栄光にも少しずつ翳りが見え始めました。
 これでは「おまえは、けなしているだけじゃないか!」とお怒りになるお方もいるかもしれませんが、私は事実を述べているだけです。そして本当にチンペイさんのファンならば、良いものは良い、そして良くないものは正直に言う、ということが非常に重要だと思うのです。表面を繕って誉めるだけではいけません。そうしなければ、チンペイさんやファンの皆さん共々切磋琢磨し自らを鍛え上げ、良い方向へ向かっていくことができなくなるからです。
 そう、そしてこのダメダメ状態にある現状、これこそは「アリス再々結成のチャンス」でもあるのです。ベーヤンは<Burai>等をリリースした再結成を「失敗だった」と言っていますが、今のままでは両者共倒れになってしまいます。再々結成すればまた新しい道を探すことができるかも知れませんし、現状のダメダメさ加減を打破することができ、かつてのアリスファンも振り返ってくれる、マスコミも取り上げてくれるといった一石二鳥、いや十鳥ぐらいのメリットがあるのです。二人とも消えてしまう前に、是非実現してもらいたいものです。

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