僕 の 想 う こ と その7
〜もう少し、僕に語らせて欲しい……〜

Produdced and Written by 阿賀佐栗須亭

徒然なるままに、思いついたことを書いてみましたというコーナーのパート7です。


31. 「サライ」の持つもう一つの意味
32. 友人Yがチンペイさんを宣伝?
33. サライとラパンと小説すばる
34. スクープ! 丸山圭三郎が好きな歌
35. 1979年、9月15日の言葉を信じて


その31)「サライ」の持つもう一つの意味

 <サライ>はあまりにも有名なヒット曲ですが、その「サライ」という言葉にはもう一つの意味が存在していました。これは、下村寅太郎氏と小川国夫氏の対談集『光があった〜地中海文化講義』(朝日出版社)のなかで偶然見つけたものです。レオナルドとは、レオナルド・ダ・ヴィンチのことです。

レオナルドが美少年をそばに置いたという話がありますね。あれも、われわれ見ると、かわいがっているのか憎んでいるのか、異常な関係に見えますけれども、そこから男色だという説も出てくるわけですね。

サライのことですね。青年時代に禁制の男色で訴えられたことも記録に残っていますが、密告者があったのですね。しかし無罪放免になっている。サライというのはレオナルドが子供の絵のモデルにした巻毛の美しい少年ですが、大食いで盗癖のある悪たれ小僧で、レオナルドも「サライ」(悪魔)というあだ名で呼んでいたのですが、一生側に置いてかわいがっている。ホモだと推察する人もありますが、レオナルドは色欲を嫌悪した人で、十分に自分を克服することの出来た人です。一生独身で、女性に関する瞬話は一つも残っていない。最近、レオナルドの最大の手稿「コ.ディチェ・アトランティコ」の新しい複製が出たんですが、ぺ−ジの裏にポルノの落書きが出て来た。それも弟子が入れたものでレオナルドではないのです。

 知りませんでした、こんな意味があったとは。ここではサライの持つダークな側面が強調されています。美しい言葉には、こんな意味も隠されていたんですね。


その32)友人Yがチンペイさんを宣伝?
 友人Yがやってくれました。詳しくは2000年3月号『小説推理』(双葉社)の221ページをご覧下さい。
「鍵」に関するアンケートの中で、なんと回答者の一人となっていた友人Yがチンペイさんの曲を紹介していたのです(もちろんごくわずかですが)! ここでは、楽しみのためにあえてその文面は掲載はいたしません。本屋でご確認下さい。
 ただし、友人Yの文面で冒頭の部分に関する記述に関して引っかかるものがありました。チンペイさんに関して、彼が一部誤った認識をしていると感じた私は、厳重な抗議をしておきました。当人は反省しているようです。彼によると、冗談半分に書いた回答が偶然採用されてしまったとのこと。こちらとしては抗議もしましたし、いろいろと書いてもらっている手前、厳重注意だけで許してあげました。

その33)サライとラパンと小説すばる
 先日、本屋さんへ足を運ぶと雑誌が立ててある場所をふと見ると、なんと「サライ」の横に「ラパン」があるではありませんか! 思わず微笑ましくなりました。
 だってサライ、ラパン(本当はラバンですが(^-^;)、ともにチンペイさんとのつながりを強く感じさせるものでしたから。ただ、「小説すばる」が一緒の棚に置いてなかったのが唯一の心残りでした(爆)。

その34)スクープ! 丸山圭三郎が好きな歌

 (故)丸山圭三郎氏といえば、フランス文学、哲学の第一人者として有名な方でした。そんなにすごい方なのですが、実はカラオケが大好きだったそうで「人はなぜ歌うか」という本を執筆されています。その本を読んでいくうちに、実は丸山圭三郎はチンペイさんのファンである、ということが明らかになりました。その一節を引用してみましょう。

フォーク・ニューミュージック・ロック系統
<愛のくらし>(加藤登紀子)、<新しいラプソディ>(井上陽水)、<あばよ>(研ナオコ)、<「いちご白書」をもう一度>(バンバン)、<いっそセレナーデ>(井上陽水)、<愛しき日々>(堀内孝雄)、<異邦人>(久保田早紀)、<M>(プリンセス・プリンセス)、<大きな玉ねぎの下で>(爆風スランプ)、<帰らざる日々>(アリス)、<飾りじゃないのよ涙は>(井上陽水)、<君の瞳は10000ボルト>(堀内孝雄)<群青>(谷村新司)、<恋の予感>(安全地帯)、<恋人>(徳永英明)、<恋人よ>(五輪真弓)、<心もよう>(井上陽水)、<心の色>(中村雅俊)、<さよなら>(オフコース)、<ジェラシー>(井上陽水)、<時代>(中島みゆき)、<秋止符>(アリス)、<秋冬>(原 大輔)、<シルエット・ロマンス>(大橋純子)、<早春物語>(原田知世)、<抱きしめてTonight>(田原俊彦)、<Tattoo>(中森明菜)、<ダイヤモンド>(プリンセス・プリンセス)、<誕生日>(谷村新司)、<なごり雪>(イルカ)、<22歳>(谷村新司)、<22歳の別れ>(風)、<遥かなる轍>(堀内孝雄)、<百万本のバラ>(ニーナー)、<陽はまた昇る>(谷村新司)、<ふれあい>(中村雅俊)、<まいったネ今夜>(少年隊)、<Myself-風になりたい>(徳永英明)、<夢一夜>(南こうせつ)、<リバーサイド・ホテル>(井上陽水)、<別涙>(因幡 晃)、<別れの朝>(高橋真梨子)、<わかって下さい>(因幡 晃)、<ワインレッドの心>(安全地帯)、<忘れていいの>(谷村新司・小川知子)など。(丸山圭三郎 「人はなぜ歌うか」飛鳥新社、1991年、P.189-190)

 いかがですか。<誕生日>が好き、とは結構マニアックなのではないでしょうか。


その35)1979年、9月15日の言葉を信じて

1979年、9月15日の横浜スタジアムのステージ。チンペイさんはこう言いました。

「今日は、アリスにとって真夏日だろうと思います。我々は、おそらく、これから秋に向かっていくのだろうと思います。だけご、我々は、肩を組んで堂々と階段を下りていきたいと思います。そして冬が来る。でも、きっと我々はいつまでも歌っていると思います。またいつか、アリスの冬に会いに来てください」

それから、メンバーは新しい時代に向かって一人一人が歩き始めました。そしてチンペイさんの言っていた冬が来ました。アリスは沈黙したのです。各人の活動は活発でしたが、私はチンペイさんの「またいつか、アリスの冬に会いに来てください」を信じ続けていました。そして一度目の再結成。それからまた月日が流れました。そして、2000年の再々結成へ……。またアリスに会える日が来たのです。アリスの「冬」ではありません。私たちファンにとっては一気に真夏日なのです! あの日のチンペイさんの言葉を21年間信じ続けていてよかった、と強く感じた今日この頃でした。(2000.6.23)


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