僕 の 想 う こ と その19
〜もう少し、僕に語らせて欲しい……〜

Produdced and Written by 管理人

徒然なるままに、いつまで続くのかと思わせる(笑)第19弾です。


91. 「アリス7」の先見性
92. シンジられなーい
93. 大丈夫か谷村新司!
94.  2007年4月アルバム発売前/シンジ発言の分析
95. 2007年2月10日シンジのNHK出演について


その91)「アリス7」 の先見性
2006.9.29 東芝EMI時代のアリスの旧譜12枚が再発売されました。リリースリストをご覧下さ い
http://www.toshiba-emi.co.jp/domestic/release/)。 豪華紙ジャケット仕様で、「5」などは手触りまで再現しており、なかなかの出来です。もっとも音源は5年前の再発売時とまったく同じで、東芝EMIの限界 というか、そういうものは見えます。

あらためて全部聞き直してみますと、「2」の素晴らしさ、「3」の行き詰まり感などをあらためて感じますね。さて、今回は、「7」の「先見性」というのを 取り上げてみたいと思います。

「7」は、ご存じの通り、「チャンピオン」をフィーチャーしたアルバムで、当然の事ながらオリコンチャート1位を記録。アリスの代表作の一つです。曲目は こちら
http://www18.ocn.ne.jp/~shinmin/index.htm

このアルバム、シングル曲が多すぎると思いませんか?
「チャンピオン」「秋止符」「夢去りし街角」はては「美しき絆」まで。豪華そのものです。

ここで思い出して下さい。当時のアルバムの売り方は、シングル曲をあえてアルバムに入れないで、両方買わせるというのが主流だったはずです。たとえば、山 下達郎「loveland,island」は、1981年サントリービールのCMソングで、シングル発売の要望が強かったのですが、「シングル発売をしな いことでアルバムの売り上げを伸ばすという販売戦術が当時は流行だったので、結局シングルに入らなかった」(山下達郎「GREATEST HITS OF TATSURO YAMASHITA」ライナーノーツ)といいます。


この時代の「7」はかなり異彩を放っていたのではないかと思うのです。念のため他のミュージシャンの1979年の作品でシングルがどれくらい入っているか 調べてみますと、井上陽水「スニーカーダンサー」は「なぜか上海」のみ、中島みゆき「親愛なる者へ」はなし、吉田拓郎「ローリング30」(1978)もな し、オフコース「Three and Two」は「愛を止めないで」 のみ、さだまさし「夢供養」はなし、と行った具合です。1979年、さだまさしは1月にシングル「天までとどけ」4月に「夢供養」を発売していますが、 「天までとどけ」はアルバムに収録されなかったのです。

こうしてみると、当時の風潮と「7」はまったく異なっているのはあきらかです。アリスだけが、シングルカットを含めて4曲もアルバムに収録しているので す。まさに異端です。

このことは何を示しているのでしょうか。一つはファンサービスでしょう。多くのファンにアルバムを買ってもらい、楽しんでもらいたい、ファンを大切にする アリスならではのサービスです。

しかし、それだけではないと思います。私見では、アリスの先見性を示してい るのではないかと考えています。当時の風潮に真っ向から立ち向かっているのは、21世紀の現在のような、シングル曲を多く収録するアルバム が発売される時代がやってくることを見越していたのではないかと。「7」はベストアルバム的なイメージも持っていますが、これは現在のCDの販売手法とか なり似通っているように見えるのは、単なる偶然とは思えないのです。

証拠はありません。まったくの誤りかもしれません。しかし、「7」というアルバムが、当時の流行とあまりに異なった風合いを持っているように見えるのは、 ここに理由の一端があるのではないかと考えてい る次第です。(06.10.11)

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【私の考えに、匿名さんからご意見をいただきました】

「ALICE7」についてですが、収録の4曲がシングル曲ですね。

発売日で並べてみると
シングル「チャンピオン」  1978年12月 5日
シングル「夢去りし街角」  1979年 4月 5日
アルバム「ALICE 」   1979年 6月 5日
シングル「美しき絆」    1979年12月20日
シングル「秋止符」     1979年12月20日
ついでに、ポリスター移籍 1980年 1月 1日

上の2曲のシングルは、先に発売されていますので、シングルであったのを
分かっていてアルバムにも収録したものですよね。
下の2曲って、いつの時点でシングルカットが決まったんでしょうね。
シングル発売が6ヶ月も後なので、アルバム作成時にシングルカットが決まっていたとは
思えないんですが・・・。
TVドラマ金八先生で「秋止符」が使われて、有名になってきていたから、
急にシングルカットが決まったのかな?

下の2曲の発売日は、移籍の直前ですよね。
ALICE側が最後に東○でシングルをって思ったのか、
東○側が、最後にALICEで儲けようと思ったのか…??

そういえば、「秋止符」って、横山みゆきさんへの提供曲でしたね。
いつの発売だったかな…って調べたら、1979年のようでしたが、日付けは?でした。

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ご意見どうもありがとうございました。
シングル発売日については調べていなかったので、大変勉強になりました。
ありがとうございました。

>アルバム作成時にシングルカットが決まっていたとは
思えないんですが・・・。

確かにその通りで、この点に関して私の考えは訂正されなければなりません。
しかし、この考察のテーマ「アリス7の先見性」に即して考えますと、匿名さんのご意見は私の見解を補強するものへと変質していきます。

つまり、シングル発売日が分かると、さらに「アリス7」の先見性が際立ってくるのです。
この時代に、シングルカットを2曲もしたことは、当時の常識からはかけ離れています。
アルバムにシングルを収録しないことが流行だった時代に、洋楽なみのシングルカット!

>21世紀の現在のような、シングル曲を多く収録するアルバム が発売される時代がやってくることを見越していたのではないかと。「7」はベストアルバム的なイメージも持っていますが、これは現在のCDの販売手法とか なり似通っているように見えるのは、単なる偶然とは思えないのです。


と私は書きましたが、この見解がさらに説得力を増した、というのが私の考えです。

どうもありがとうございました。

(07.1.11)


その92)シンジられなーい
機会あって、若手の弟子(w)数人とカラオケに行きました。
そこでのヒトコマ。

こういう時、さすがの私もシンジを歌うのはかなりの度胸がいります。相手方は「バンプオブチキン」とか「グレイ」とか「レミオロメン」とか若い歌ばかり歌 うからです。
そこで私は策を講じてw、女性ボーカルで勝負。一青窈や仲間由紀恵などを歌っておりました。
しかし、男性である以上、女性ボーカルで通すのはさすがに大変。

そこで楽に歌えそうな、べーやん「竹とんぼ」を入れてみました。すると。


弟子「ホリウチタカオ・・・あ、あのヒゲの人です ね!」
私「そうそう!」
弟子「清水アキラが物まねしてますよね!」
私「それは谷村新司」 (怒)



若者には、もはや二人の区別はつかないのでしょうか?

(06.12.14)

その93)大丈夫か谷村新司!
 本日(2006.12.17)MBSラジオで「風の暦2」というラジオ番組があり、シンジが出演してまし た。旅の歌を聴かせるということで、「風の暦」「いい日旅立ち・西へ」「三都物語」をオンエア。さらに楽しいトークで盛り上がった1時間でした。私は途中 からしか聴けなかったのですが、ちょっと気になることがありました。トークの内容です。

どういうことかというと、いろんなことを勉強してきたということで、その知識をトークの中にちりばめてくれたのですが、それがどうにも怪しげなものだとい うことです。具体的に見ていきましょう。


(1)ある程度信用できそうだけど・・・:

ひとつは、ドレミファソラシドがイタリア語だという話から始 まって、 「ソ」が空で「ラ」が太陽、「ドレミ」が大地で「ファ」がその間だ。。。。ってそんな話でした。

本当にそうなのかもしれませんが、俗説の疑いがはれません。。


(2)日本史の話:

上杉謙信が本当に男だったのかどうか、 という話をしてくれました。女から男に変わったんだという話でした。もちろん、「信じるか信じないかは貴方次第」と断りをいれていましたが・・・


まず、「上杉謙信は女だった」この話はシンジにきかせてもらうまでもなく、あまりにも有名な俗説です。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4878934891/nakolog-22


八切止夫「上杉謙信は女だった」という書籍です。当時売れたそうですが、研究書でも何でもない、性描写満載の本だそうです。。。信用できません。


また、「上杉謙信は女から男に変わった」という話は、「シンデレラさん、お大事に」という本からのもののようです。

この作者杏野丈さんは、「上杉謙信は女 だった」の評価で、


>わたしの著書「シンデレラさん、お大事に」のなかで、「上杉謙信は女から男になった性同一性障害者だ」と指摘したところ、読 者から笑われた。しかし、そういっているのはわたしだけではないのである。この本だって似たようなこといっている。

>でも、発行日を見れば分かるように、この本が出る前にわたしの本は出たので、別に無断引用したわけでも、パクったわけ でもありません。

と述べています。
しかし、「上杉謙信は女だった」は復刻で、原著は1968年出版。「シンデレラさん、お大事に」出版は2002年。彼はまるっきりわかっていません。。

杏野さんは精神科医であって、歴史の専門家ではありません。だからといって、いくら素人でも、過去の文献をまともに調べもしないで同じようなテーマを堂々 と 論じるようなことが、許されるはずがありません。

はっきりいってこれらの書籍は「トンデモ本」としか思えません。

にもかかわらず、これらの書籍の内容を鵜呑みにし、歴史の真実だと思っているのだとしたら、シンジは歴史学を甘く見過ぎているようにしか見えません。い や、歴史学に限らず、学問を 甘く見ているようにしか見えません。

プロの仕事にあたってから、これらの書籍の主張にもう一度目を通してもらいたいものです。

(2006.12.18)


その94) 2007年4月発売のアルバム発売前 /シンジ発言の分析

2007年4月に待望の5年ぶりのニューアルバムが発売される模様です。

そこで情報を集めておりましたところ、公式に、シンジ本人より、次の書き込みがありました。

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2007-1-12 19:56
1月13日から 
新しいアルバム創りに突入します!! これから1ヶ月余りは久しぶりの幸せな(スタジオ入り浸り状態)に突入します(笑) 今回のアルバムの楽曲数は全 13曲、その中には皆さんからのリクエストが多かった楽曲を何曲か含めて自信満々の品揃えですよ! 今 この時代にこの日本に世界にそして沢山の人々に本 当にメッセージしたいこと、しなくてはならないことを素直に歌詩の中に書き込みました。 さて明日は ハートも技術も最高のミュージシャンが集まってくれ てのバンドサウンドの録音で、恐らくギターが主役になりそうです(笑顔) これから暫らくはこのタニコムだけに(スタジオ便り)をお届けしますから楽しみ にしていて下さいね!
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さて、この書き込みから何が分かるでしょうか。 すこし分析してみましょう。

まずは発言から何を読み取れるか、整理してみます。

(1)ニューアルバムは13曲入りであること
(2)リクエストの多かった楽曲が何曲か含まれていること
(3)歌詞には、「今この時代にこの日本に世界にそして沢山の人々に本当にメッセージしたいこと、しなくてはならないこと」が「素直に歌詩の中に書き込」 まれていること
(4)ニューアルバムでは「ハートも技術も最高のミュージシャンが集まってくれてのバンドサウンドで、おそらくギターが主役」の曲が含まれていること

これくらいでしょうか。

次に、このうちの(1)(2)について分析してみましょう。


(1)13曲の内容

「風信子」、「ココロツタエ」、「風の暦」、「夢人」、「ココロノジカン」、「heart in heart」 が収録されることは、多くの方が予想されていることでしょう。私もその一人です。

仮にそうだとしますと、13−6=7ということで、新曲は7曲と考えられます。

ただ、私見では、「heart in heart」は本当に収録してよいのか、ちょっと疑問があります。ライブで聞いた時はかなり良かったのですが、CDで映える曲なのでしょうか??疑問アリ です。
 

(2)リクエストの多かった楽曲とは?

「リクエストが多かった」とはどういう意味なのでしょうか?ダオでリクエストをとったのか、ディナーショーでとったのか、はたまた他のところか・・・ ここのところは不明です。

また、「ココロツタエ」や「風の暦」がここに含まれるとしたら新曲は7曲で変わらないことになりますが、リクエストが多かった曲が、たとえば「いい日旅立 ち」だったとしたら、新曲はさらに減ることになります。そうだとしたらちょっと寂しい気がします。どうなんでしょうか?


(3)(4)については、今のところ論じることはできそうにないので、控えます。

今のところはこんなところです。何かありましたらぜひ掲示板で。         (07.01.22)

その95)2007年2月10日シンジのNHK出演について

2007年2月10日、シンジは「日本のこれから 団塊大量退職へ」に出演しました。
私は正直言って違和感がぬぐえませんでした。まったく持ち味が出ていませんでした。

と思っていたら、新館(ミクシイにあります)でフロントスリーパー氏が、ひさびさに(すみません!)切れ味するどい発言をされていました。ここに転載させ ていただきます。なお、色は私がつけました。


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シンジの迷走・選択ミス

  フロントスリーパー

今日(10日)NHKで「日本のこれから 団塊大量退職へ」
という番組に我らがシンジが出演していました。

この番組の性格は一般人をスタジオに入れ、団塊世代の今後の生き方等々を議論するというもの。
私は途中から観ていたんですが、シンジは他の出演者が熱弁をふるうなか、これと言った発言もなく、番組に出ていたのか分からないほど影が薄かったです。

しかしそれは当然の事です。
シンジは団塊の世代と年齢が同じとは言え、その世代が抱える老後、年金問題とは無縁の人だからです。

私が言いたいのは何故こんな番組にシンジがノコノ コ出て行くのか?ということ。ブレーンがいないのか?

シンジ自身も己の立場と世間の常識を考慮して出演 を考えて欲しいと思います。

(途中略)

改めて、あの番組にシンジは出演するべきではなかったと言いたい!!

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普段なら布団氏と私の見解を無理に一致させようとは決してしないのですが、 今回ばかりは全く同じ意見です。

シンジに年金問題など語ってもらいたくない!
団塊世代代表になどなってもらいたくない!


「日本のこれから」は歌の中で語ってほしい。年金や介護のことは金子勝慶大教授や宮台にまかせて、シンジは、たとえばAKB48「制服が邪魔をする」につ いて語ってもらいたいのです!


もうひとつは、ブレーンの問題です。シンジの持ち味を殺すような番組に出演させた事務所にも問題アリです。布団氏は「シンジの迷走」と言ってますが、それ はちょっと違う。

むしろ、「シンジたちの迷走」というべきです。

シンジのブレーンよ、しっかりせよ!

参考文献)小林英義『少女たちの迷走』(三学出版)2001  フレーズを考える際に参考にしました。

(07.2.11)


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