ライブレポート History 2000 その1
〜別れ話はMisery 昔話はHistory(爆)〜

Written by 日暮加奈子

 過日、○○市観光会館にて谷村新司さんのコンサート「HISTORY」に行って来ました。空席もほとんどなく、相変わらずの大盛況でした。しかも、私はなんと2列目の中央付近の席!! 感動の嵐でした。

(曲 目)
1. 昴
2. どこかに幸せが
3. 走っておいで恋人よ
4. 愛の光
5. 今はもうだれも
6. 帰らざる日々
7. メドレー
8. 時の過ぎゆくままに
9. 遠くで汽笛を聞きながら
10. Far Away
11. 陽はまた昇る
12. 群青
13. 英雄
14. 悲しい酒
15. チャンピオン
16. いい日旅立ち
17. 昴
18. さらば青春の時

 チンペイさんは、2「どこかに幸せが」からギター(ヒゲモデル赤)を弾き出しました。いい音でした。2列目だけにギターがきれいに磨き込まれているのもはっきり分かりました。それにかなり練習してきたようで、演奏もハイレベル。特に4「愛の光」でのギターにはシビれました。照明のあて方も最高で、曲がカッコイイとギターの音もかっこよくなることがよく分かりました。

 ところが、5「今はもうだれも」でハプニングが。なんとギターの第3弦が切れてしまったのです。ビックリしたのかチンペイさんは額に汗をかいていましたが、何ごともなかったかのように弾ききったところはさすがでした。6「帰らざる日々」のところでの、邪魔なギターの弦をどける仕草がまたかっこよかったんです。

 「帰らざる日々」が終わったところでギター交換。次に登場したのはヒゲモデル青。磨き方が多少甘かったし、音もヒゲモデル赤には及びませんでしたが、演奏はさすがで、チンペイさんの手にかかればどんな楽器でもいい音を奏でてくれることがよく分かりました(^-^)。

 メドレー前のおきまりの「イエー」ネタ、「え、俺が」ネタ、分かっていても笑ってしまいます。お話しの仕方、持っていき方、その辺のテクニックがものを言っているんでしょうね。「メドレー」が終わって水を飲む、これもおきまりですよね。今回は鼻もかんでくれました。これもかみ方でしっかり笑いをとっていました。こういう細かいところで笑いをしっかりとっておく、こういう技は芸人さんでも出来る方は少ないと思います。

 後半はじっくり聴かせる曲が宝石のように散りばめられていました。基本的にオリジナルと同じアレンジにしているのは「HISTORY」というテーマを意識してのことでしょう。「英雄」のアレンジはロン響のオリジナルにはさすがに及びませんでしたが、歌唱はあの頃よりもぐっとナチュラルな歌い方になっていて、更に磨きがかかったと思いました。さらに進化し続けるチンペイさん、といった感じですね。個人的には「ダンディズム」などを歌って欲しかったのですけれど、「英雄」に対する思い入れがあるようなお話し方でした。そうですよね、ヨーロッパ三部作の第一弾シングルですものね。

 16「いい日旅立ち」では、これもまたお決まりの「いっしょに歌いましょう!」。分かっていながらやっぱり一緒に歌ってしまいました。2列目なので、チンペイさんの地声が聞こえたのには感動しました。歌詞だけでなく、「ありがとう」という声が生で聞こえてきたのにはまたまた感動しました。ファンのことを本当に思っているんだなと嬉しく感じました。

 17「昴」で一旦しめて、18「さらば青春の時」でアンコール。これは「サライ」という手もあったかなと思いました。90年代の代表曲を入れる手もあったのではないでしょうか。しかし、「さらば青春の時」は大好きな曲なので、思わず聞き入ってしまいました。

 そして終演。9時10分頃に終了しました。これまでよりも遅い終演で、なにやら得をした気がしました。約2時間40分、あっという間でした。さすがは「ライブアーティスト」、時間を全く感じさせない素晴らしいコンサートでした。
(2000.6.9)

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