アリス アルバムレビュー Vol.2
〜愛の光
Love Light in Flight(謎)
written by 香奈佳奈

アリス3606日 FINAL LIVE at KORAKUEN
Treasure Collection アリス・ザ・グレイテスト- ALICE BEST 2001-
アリスの飛行船-アリス・ラヴ・サウンズ・スペシャル- シングルス2
2000 millennium BEST BIG ARTIST BEST COLLECTION
心に残るベストヒット アリス vol.2 Dream Price 1000 ライトハウス
アリス・セカンド・ライヴ CD&DVD THE BEST NEW!!

アリス3606日
FINAL LIVE at KORAKUEN
ポリスター 23P-21/2・PSCR-5257/8 発売日:1994.5.25(CD選書)
DISC 1
01. LIBRA
02. 荒ぶる魂
03. メドレー
 
〜ジョニーの子守唄
 〜冬の稲妻
 〜今はもうだれも
 〜涙の誓い
 〜今はもうだれも

04. マリー・ダーリン
05. メドレー
 
スナイパー
 
南回帰線
06. メシア(救世主)
07. 夢去りし街角
08. 秋止符
09. SILENT MAN
― 静かなる男 ―
10. ハドソン河


DISC 2
01. CAT IN THE RAIN
02. MOON SHADOW
03. ラ・カルナバル
04. 帰らざる日々
05. 狂った果実
06. エスピオナージ
07. 遠くで汽笛を聞きながら
08. チャンピオン
09. メドレー
 
〜風は風
 〜美しき絆
 〜風は風

 アリスのファイナルライブを収録した、言わずとしれた名盤。2001年の復活に向けて今こそ聴き直すべきアルバムです。内容的にもさすがのものがあります。一流ミュージシャンばかりを集めた豪華バンドに、渾身の歌唱。文句のつけようがないでしょう。個人的には、ギターの是方博邦の参加に驚きました。
 さて、オープニングの「LIBRA」「荒ぶる魂」と続くシンジとベーヤンのぶつかり合いは、今さらながらスゴイ迫力です。そしてオープニングトークでの「手拍子・足拍子・股拍子」。この息の長いお決まりギャグはいつ聞いても笑います。「今はもうだれも」で歌詞を間違えてしまいますがこれはご愛敬。「マリー・ダーリン」をはさんで「スナイパー〜南回帰線」。なんで1曲だけ初期の作品「スナイパー」が選曲されたのかよく分かりませんが、メンバー紹介を挟んで「南回帰線」と続く構成は、この辺りは編曲・歌唱のコンビネーションの勝利といえましょう。そしてなんといってもDISC 1で一番の山場は、「秋止符」の前のトークです。「今日、カップルで来ている方(拍手)……1人で来てる人!(拍手)……随分淋しい方もいらっしゃるみたいで(爆笑)……次の曲は、カップルの方にお送りします……くどいようですが、カップルの方にお送りします。。。別れの歌です!!(大爆笑)」勉強になります。さすがの話術です。
 DISC 2に入ると、力強さと同時に寂しさが漂ってきます。「Cat In The Rain」「Moon Shadow」「帰らざる日々」と静かめの曲が増えます。そして、アリス復活を語る上で忘れてはならないのが「狂った果実」の前のトークです。ちょっと長いのですが引用しましょう。

「3人の気持ちの中で解散という気持ちは、今もはっきり言ってありません……俺達のアリスというのは夢だから、一人一人もっと自分自身を鍛えて、よくなっていければ、俺達の理想とするもっと大きなアリスができるんじゃないか……昔に比べて少しずつ緊張感がなくなってきている。そんな自分をどこかで切り捨てなければならない。そう感じたとき、アリスという一番自分たちで甘えられるこの場所を自分たちで振り切る、それしか俺達には浮かばなかった。ただ、一人一人やるのは、いつの日か、3人でアリスがまた動き出す、そのためです……」
「絶対、おれらはいつか帰ってくるから……今は帰らへんつもりで一人一人出ていきます……でも心の奥底に、いつか・またという気持ちは失っていません。それだけはわかっていてください」

 これで会場はエンディングまで一体となり、「スタジアムは燃えつきた」のでした。復活ライブまでに必ず聴いておかなければならないのは言うまでもないでしょう。


Treasure Collection ポリスター PSCR-9112 発売日:1999.6.30
01. 帰らざる日々
02. 冬の稲妻
03. 涙の誓い
04. チャンピオン
05. 秋止符
06. ラ・カルナバル
07. 自分白書
(My Statement)
08. それぞれの秋
09. 狂った果実
10. 荒ぶる魂
(Soul on Burning Ice)
11. エスピオナージ
12. 風は風
13. BURAI
14. アガサ
15. 平凡
 着メロシート付き・3ヶ月限定発売のベスト盤。ポリスター発売のため、ALICE ヲ(8)・ァ(9)・ィ(10)からの曲が中心となっています。そのためマニアックな曲が収録されており、「お買い得」です。
 べーやんの才能あふれる「自分白書」。何でも消化するチンペイさんの真骨頂、サンバの「ラ・カルナバル」。個人的にイチ押しの「荒ぶる魂」。名曲「アガサ」は「BURAI」より完成度が高いと言えましょうか。「平凡」も『ALICE ィ(10)』には欠かせませんね。
 EMI時代の曲を5曲にとどめたところが、結果として、このアルバムの「斬新さ」を高めることとなりました。
「マニアックベスト後期編」として是非手もとにおいておきたい一品です。

アリスの飛行船
-アリス・ラヴ・サウンズ・スペシャル-
ポリスター 25P-9 発売日:1980?
01. それぞれの秋
02. 逃亡者
03. 夢去りし街角
04. 帰らざる日々
05. 君の瞳は10000ボルト
06. 昴
- すばる -
07. 美しき絆 - Hand in Hand -
08. 陽はまた昇る
09. デラシネ
10. 遠くで汽笛を聞きながら
11. ジョニーの子守唄
12. さらば青春の時
 矢沢透指揮、アンリー・ラモー・オーケストラの演奏によるイージー・リスニング集です。
 アルバムレビューに入れるべきかどうか迷いましたが、アリス自身の選曲であること、指揮が矢沢透氏であること、の2点から収録することにしました。いかにもイージー・リスニングという感じのサウンドがかえって新鮮です。おすすめは「逃亡者」。あのギラギラ、ギトギトした曲がこんなにも上品になるとは。イージーリスニングという不思議な世界の一端をかいま見ることが出来ます(笑)。「さらば青春の時」もいいですね。
 付録として、アリスストーリーと曲の歌詞およびコードが付いています。

2000 millennium BEST 東芝EMI TOCT-24353 発売日:2000.5.24
01. チャンピオン
02. 冬の稲妻
03. 涙の誓い
04. ジョニーの子守唄
05. 走っておいで恋人よ
06. 今はもうだれも
07. 帰らざる日々
08. さらば青春の時
09. 秋止符
10. 未青年
11. 君のひとみは10000ボルト
12. Wild Wind - 野性の疾風 -
13. つむじ風
14. 砂塵の彼方
15. 美しき絆 - Hand in Hand -
 東芝EMIのシリーズもののベスト盤。アリス再結成記者会見と同時期に発売されたのは全くの偶然でしょうが、時季を得たベスト盤です。
 選曲のほうは、至っておとなしいものです。一通りヒット曲をおさらいしているという感じです。そう言う意味では安心して聞くことが出来ます。
 そんな中であえて新味を探ってみると、「未青年」「砂塵の彼方」といった佳曲が選ばれているところを挙げることが出来るでしょう。選者の趣味か、はたまた癒し効果を狙ったものかは定かではありませんが、ライブでも取り上げられた曲だけに思い出に浸らせてくれます。『ALICE 7』の冒頭を飾った 「Wild Wind ―野性の疾風―」が収録されているのもうれしい。アリスのエネルギーが美しくも激しく表現された名曲だと思います。
 再結成記念として購入されてみてはいかがでしょうか。やっぱりアリスだ!

心に残るベストヒット
アリス vol.2
東芝EMI TOKC-010 発売日:1999.
01. ジョニーの子守唄
02. Wild Wind 〜野生の疾風
03. 夢去りし街角
04. 砂塵の彼方
05. チャンピオン
06. 美しき絆〜Hand in Hand〜
07. 秋止符
 1999年に発表されたらしいベスト盤。「vol.2」ということは「vol.1」も存在しているようです。しかしそれを見たことはありません。
 内容的には、後期の主だったヒット曲をとチョイスしているので、初心者向きと言えます。値段からすると、かなりお買い得なベスト盤ではあります。しかし、どうしても納得できないものが残るのです。それはこの「企画そのもの」です。「心に残るベストヒット」というシリーズのようですが、ジャケットは『しょぼい』し、そもそもアリスの曲をこんなよくわからないシリーズに加えていいものでしょうか。いくら売り上げるためとはいえ、アリスというグループがJ.POP史上に残した業績を少しでも真面目に考えるなら、このような「安物」のベストは発売してはならなかったと思います。
 レコード会社は、営利企業であると同時に「歴史の担い手」であることを自覚すべきです。

アリス・セカンド・ライヴ 東芝EMI 発売日:
イントロダクション:
  春がいっぱい
01. マサチューセッツ
02. ラヴ
03. メドレー:
  春が来た〜春の小川〜花〜恋は水色
04. 冬が終わって
05. アンチェインド・メロディー
06. 明日への讃歌
07. バイ・バイ・ラヴ
08. ルイジアンナ
09. 噂の女
10. かもめ
11. アリスのメッセージ
12. 青春時代
13. 青春の影
14. おまえ
15. さよなら昨日までの悲しい思い出
 アリスといえばライブ盤というくらいにライブ盤には定評のあるアリスですが、アリス入門者のためにどれか1枚選べと言われたら私はまずこれを選びます。何故か説明することでレビューとします。まず、トークです。ぶっ飛んでます。まさに青春時代のアリスです。例えば……
チンペイ「キンチャン、春を何で感じますか?」「日の光(ファンは爆笑)……と風のにおい」とここで突然シンジが「あなた大丈夫ですかー?」とつっこみます。キンチャンにつっこんだのかと思ったら、何とキャーキャー言っていたファンにつっこんでいたのです。そして「できれば静かに聞いて欲しい」と軽く注意。人気が出てきた頃、きちんと聞かせるのが大変だったのが忍ばれます。さて、それから。ベーヤン「チンペイさんは春を何で感じますか?」「春はね……セーラー服」「セーラー服をどうするんですか?(爆)」……「昔寒いときはセーラー服にストッキングとかああいうものはくでしょ、それが春になると素足になって」「ああ、アツイからぶわーーと脱いでまうんや!」「そうそうそう!」「なんかイヤらしい春ですね」「嫌いですか?」「いや僕は大好きです」これです。さすがの爽やか下ネタトーク!
 次に選曲です。カバー中心です。さすがです。滝廉太郎からポール・モーリアまで、古今東西の名曲を完全に自分のものにしています。「恋は水色」など、石井明美を20年先取っているのです!「ルイジアンナ」から「噂の女」への流れもすごいです。「ロックも演歌も同じ。ジャンルなんかどうでもいい」という強い意志が感じられますね。そして悲しいくらい「噂の女」がはまっている―これは後々の彼らを象徴しているのかもしれません。さらに、「明日へ架ける橋」までカバーしているとは!!いくら何でも、と思いますが案外大人しく出来で、これはちょっと拍子抜けの感があります。
 以上、トークと選曲に触れましたが、もちろんオリジナル曲の方も初期の名曲「おまえ」が収録されていますから安心です。このほか、トークでベーヤンがはじけているのも見物です。2001年のアリス復活ライブツアーでのベーヤンのはじけ方の原点がここにある感じがして素敵です。聴きどころ満載のこのアルバムは、まさに入門者にオススメの傑作と言えましょう。

アリス・ザ・グレイテスト- ALICE BEST 2001- ポリスター PSCR-5983 発売日:2001.7.25
01. 走っておいで恋人よ
02. 今はもうだれも
03. 帰らざる日々
04. 遠くで汽笛を聞きながら
05. 冬の稲妻
06. ジョニーの子守唄
07. チャンピオン
08. 夢去りし街角
09. 秋止符
10. 狂った果実
11. それぞれの秋
12. エスピオナージ
13. BURAI
 アリス復活を期に出された、ライブテイクを中心にセレクトされたベスト盤。「ライブテイク中心の選曲」はアリスのベスト盤でも初の試みであり、この点からすると画期的なアルバムだといえるでしょう。イントロダクションに「走っておいで恋人よ」を持ってきたのが 秀逸。あの伝説の大合唱は私たちの胸をまたしても熱くしてくれます。そして、「帰らざる日々」「遠くで汽笛を聞きながら」「チャンピオン」「夢去りし街角」「秋止符」といった大ヒット曲をライブテイクで聴かせてくれるのがまた感動です。
 しかし、ポリスターの悲しさ(涙)か、収録曲の全てをライブテイクで埋めることはできなかったようです。「今はもうだれも」「冬の稲妻」「ジョニーの子守唄」「狂った果実」「それぞれの秋」「エスピオナージ」「BURAI」は普通のバージョンが使われています。これは残念。ライブバージョンのベストという画期的コンセプトが中途半端なってしまっているからです。「エスピオナージ」「狂った果実」はライブテイクの音源があるのだから、そっちを使えば良かったのに……悔やまれます。
 また、「BURAI」が復活ライブで使われることはまずない(実際なかった)のだから、これを外して「愛の光」「散りゆく花」、あるいは「黒い瞳の少女」「砂の道」あたりを収録する手もありました。「いまだれ」「ふゆいな」は思い切ってメドレーバージョンを使うというのもあったかも。
 とはいうものの、ライブテイク中心でベスト盤を作るというコンセプトが素晴らしいことに変わりはありません。ですから、「あれ使えば良かったのに」「これ使えば良かったのに」などと考えながら聞くと楽しみも倍増という感じがしてイイと思います。優れもののベスト盤です!

シングルス2 ポリスター PSCR5974-5 発売日:2001.8.22

Disc1
01. 狂った果実
02. ピンクシャンパン
03. それぞれの秋
04. 過ぎゆくものは…
05. エスピオナージ
06. GUILTY & PENALTY
07. BURAI
08. アガサ
09. 平凡
10. 月の魚
11. 雨の朝東京に死す

Disc2
01. 昴 ―すばる―
02. What Love is
03. 天狼
04. ライザ―LIZA―
05. 群青
06. 愛
07. 青年の樹
08. 冬の雁
09. 南回帰線
10. 大放浪
11. デラシネ
12. 愛のたしかさ
13. 裸樹
14. バスを待ちながら
15. 青春まよい人
16. 水晶の頃

 ポリスター時代のシングルを集めたベスト盤。ボーナストラックとして『アリスX 』からの4曲と「雨の朝東京に死す」が付されています。しかし最初見たとき、不思議な題名のアルバムもあったものだと思いました。なぜなら、たしかに東芝EMIから 『シングルス』(3枚組)が発売されてはいますが、ポリスターからは発売されていないわけで、何で「2」なの?という疑問が沸々とわきあがってきたからです。
 しかし歌詞カードを見てびっくりしてしまいました。最後のページにしっかりと『シングルス』の広告が出ているではありませんか! これで納得。
 このアルバムは、実は、レーベルの枠を超えたジョイント企画だったのです。『シングルス』と『シングルス2』を足した5枚組で『コンプリート・シングルス』が完成するという実に込み入った構造になっているわけですね。だとすれば『シングルス』を持っている人は必ず買わなければなりません(なお、『シングルス』〔『シングルス20』〕は1枚ずつバラし て発売された時期もありましたが、それを持っている人も買わねばならないことも言うまでもありません)。内容的にも、ポリスター移籍後のアリスのシングルは全て網羅していますし、この時代のシンジ・ベーヤンのシングルもきちんと収められており、資料的価値は十分です。
 また、「愛」「青年の樹」といった当HP推薦曲もしっかり収録されています。ただ「雨の朝東京に死す」は余計でした。それほどクオリティの高い曲でもないし、カットするか「さよならDJ」あたりを収録しておけばよかったのにと思いました。それと、『シングルス』の方はオリジナルジャケットをCDサイズで復刻しています。
 せっかくの『2』なのですから、ポリスター時代のシングルについてもオリジナルジャケットの復刻をやって欲しかったですね。以上をまとめると、資料として、あるいはコレクターズアイテムとして必携であるということが言えましょう。

BIG ARTIST BEST COLLECTION 東芝EMI CT25-9044 発売日:1990.8.2.
01. 走っておいで恋人よ
02. 愛の光
03. 今はもうだれも
04. 黒い瞳の少女
05. 秋止符
06. 明日への讃歌
07. さらば青春の時
08. 夢去りし街角
09. ジョニーの子守唄
10. チャンピオン
11. 涙の誓い
12. 冬の稲妻
13. 未青年
14. Wild Wind ― 野性の疾風
15. つむじ風
16. 君のひとみは10000ボルト
17. 青春時代
18. 帰らざる日々
 私の個人的な体験で申し訳ないのですが、このベスト盤、アリスのベスト盤のうちで最もCDショップで出会う確率の高いものでした。行くところ行くところ常にこのアルバムがある。そんな印象を長い間もっていました。もっとも最近はめっきり見かけなくなりました。発売が90年なのでもうそろそろ廃盤になっているのかもしれませんね。
 このアルバムは、そういう意味では、アリスの「ベスト盤史」を長らく支えてきた歴史的価値のある盤であると言えるのかもしれません。その功績や大。選曲もごくオーソドックスで、誰でも安心して聞くことが出来ますね。初期の曲、後期の曲をバランス良くちりばめてあります。私としては、「Wild Wind」〜「つむじ風」と続くところが一番スキです。この2曲、まさに「隠れた名曲」です。できれば「逃亡者」も入れてほしかった。「未青年」を入れているところはご愛嬌(笑)でしょう。
 ただ、気になるのは、裏ジャケットの曲名紹介で「今はもうだれも」が「今はもう誰も」になっているところです。曲名の間違いというのは致命的ですから、これはいただけません。
 まとめると、内容的には安心、曲名間違いは何とかしてほしかった、ということです。

Dream Price 1000
ライトハウス
ソニーミュージックエンタテイメント
EPCE6002
発売日:2002.10.9
01. ライトハウス
02. 散りゆく花
03. 夢去りし街角
04. 涙の誓い
05. 狂った果実
06. 冬の稲妻
山口百恵さんは、引退後、ベスト盤が33枚出ているんだそうです(間違っていたらごめんなさい)。また、松山千春も20枚以上ベスト盤が出てるとか。当HPでは、ベスト盤の濫発に批判的なスタンスを取ってきましたが、こういった情報を聞くと、ベスト盤が出続けるのも悪いことではないな、と思ったりもします。それだけ根強い需要があるということなのですよね。そう言えば、「○○ベスト」のシリーズものとしてEMIから発売されるとき、宣伝では常にトップ扱いだし。こう考えると今回の『ライトハウス』発売も悪くないなと思っています。このアルバムは、『0001』から6曲セレクトしたアルバムです。6曲入りだから手軽に聴けますね。内容的に特筆すべきことは、「チャンピオン」が外れ、「散りゆく花」が入ったこと。これは大英断だと思います。「散りゆく花」の出来の良さは既にレビューで指摘しているところですが、やはりそうですか(自己満足)。

CD&DVD THE BEST 東芝EMI
TOCT-25679
発売日:2005.6.29
01. チャンピオン
02. 冬の稲妻
03. 涙の誓い
04. ジョニーの子守唄
05. 走っておいで恋人よ
06. 今はもうだれも
07. 帰らざる日々
08. さらば青春の時
09. 秋止符
10. 未青年
11. 君のひとみは10000ボルト
12. Wild Wind −野生の疾風−
13. つむじ風
14. 砂塵の彼方
15. 美しき絆 −Hand in Hand−
(millenium BESTと全く同じ)
DVD
01. 今はもうだれも
02. 遠くで汽笛を聞きながら
03. 冬の稲妻(ライヴ)
04. 青春時代(ライヴ)
 全く聴く気にならない!!!  milleniumBESTと同じ内容って、どういうことだ!!!(怒)
 私も愚かだった。どうして情報を見た時に気づかなかったのだろう。orz 
 さらに頭に来るのは、チューリップは「未収録曲収録」だし、寺尾聰はアーティストセレクトだったか自選集なのに、アリスについては何の工夫もないことだ!
 それだけ収益のあがるソフトということなのだろうが、熱心なファンを「なめている」としか言いようがない。音源はいくらでも持っているはずだ! 手抜き以外の何者でもない!
 ついでにいえば、DVDの映像になぜ「青春時代」が選ばれるのだ! たしかにこの曲はシングルになったし、そこそこの売り上げもあった。しかしながら、この曲はシンジの曲でもべーやんの曲でもないのだ! 自作曲の名曲はいくらでもある。多数のファンがどういった曲を聴きたいかは調べなくても分かるはず、まさに手抜きの選曲と言わざるを得ない! 長所は4曲収録というコンパクトさだけという情けなさ。
 私がアリスが好きで好きでたまらない。だからこそ言わせてもらう。東芝E○Iは、アリスを、いやニューミュージックを馬鹿にしている。ファンをないがしろにしている。 手抜きの音楽ソフトを売っていい道理はない!(激怒)

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