DISC
1
01. LIBRA
02. 荒ぶる魂
03. メドレー
〜ジョニーの子守唄
〜冬の稲妻
〜今はもうだれも
〜涙の誓い
〜今はもうだれも
04. マリー・ダーリン
05. メドレー
〜スナイパー
〜南回帰線
06. メシア(救世主)
07. 夢去りし街角
08. 秋止符
09. SILENT MAN ― 静かなる男 ―
10. ハドソン河
DISC 2
01. CAT IN THE RAIN
02. MOON SHADOW
03. ラ・カルナバル
04. 帰らざる日々
05. 狂った果実
06. エスピオナージ
07. 遠くで汽笛を聞きながら
08. チャンピオン
09. メドレー
〜風は風
〜美しき絆
〜風は風 |
アリスのファイナルライブを収録した、言わずとしれた名盤。2001年の復活に向けて今こそ聴き直すべきアルバムです。内容的にもさすがのものがあります。一流ミュージシャンばかりを集めた豪華バンドに、渾身の歌唱。文句のつけようがないでしょう。個人的には、ギターの是方博邦の参加に驚きました。
さて、オープニングの「LIBRA」「荒ぶる魂」と続くシンジとベーヤンのぶつかり合いは、今さらながらスゴイ迫力です。そしてオープニングトークでの「手拍子・足拍子・股拍子」。この息の長いお決まりギャグはいつ聞いても笑います。「今はもうだれも」で歌詞を間違えてしまいますがこれはご愛敬。「マリー・ダーリン」をはさんで「スナイパー〜南回帰線」。なんで1曲だけ初期の作品「スナイパー」が選曲されたのかよく分かりませんが、メンバー紹介を挟んで「南回帰線」と続く構成は、この辺りは編曲・歌唱のコンビネーションの勝利といえましょう。そしてなんといってもDISC
1で一番の山場は、「秋止符」の前のトークです。「今日、カップルで来ている方(拍手)……1人で来てる人!(拍手)……随分淋しい方もいらっしゃるみたいで(爆笑)……次の曲は、カップルの方にお送りします……くどいようですが、カップルの方にお送りします。。。別れの歌です!!(大爆笑)」勉強になります。さすがの話術です。
DISC 2に入ると、力強さと同時に寂しさが漂ってきます。「Cat In The Rain」「Moon Shadow」「帰らざる日々」と静かめの曲が増えます。そして、アリス復活を語る上で忘れてはならないのが「狂った果実」の前のトークです。ちょっと長いのですが引用しましょう。
「3人の気持ちの中で解散という気持ちは、今もはっきり言ってありません……俺達のアリスというのは夢だから、一人一人もっと自分自身を鍛えて、よくなっていければ、俺達の理想とするもっと大きなアリスができるんじゃないか……昔に比べて少しずつ緊張感がなくなってきている。そんな自分をどこかで切り捨てなければならない。そう感じたとき、アリスという一番自分たちで甘えられるこの場所を自分たちで振り切る、それしか俺達には浮かばなかった。ただ、一人一人やるのは、いつの日か、3人でアリスがまた動き出す、そのためです……」
「絶対、おれらはいつか帰ってくるから……今は帰らへんつもりで一人一人出ていきます……でも心の奥底に、いつか・またという気持ちは失っていません。それだけはわかっていてください」 |
これで会場はエンディングまで一体となり、「スタジアムは燃えつきた」のでした。復活ライブまでに必ず聴いておかなければならないのは言うまでもないでしょう。
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