01.
Welcome
02. Libra
03. 荒ぶる魂
(Soul on Burning Ice)
04. Silent Man-静かなる男-
05. Moon Shadow
06. ハドソン河
07. マリー・ダーリン
08. I.C.World
09. Cat in the Rain
10. エスピオナージ
11. 風は風 |
「謀反」には二つの意味があります。ひとつは、ファンに対して「活動停止」という謀反をおこしたという意味での「謀反」、もうひとつは、サウンド面でこれまでとうってかわったハードな音づくりをしたという意味での「謀反」です。これらのことから、このアルバムは、「謀反」をテーマとしたアリス唯一のコンセプトアルバムであると考えてもいいのではないでしょうか。ジャケットも、本当に謀反を起こしそうなあやしい3人組、という感じですし(笑)。
さて、曲のほうは、ロックを意識した音づくりにあわせた力作のオン・パレード。アルバム冒頭を飾る「Libra」「荒ぶる魂」のシンジ・ベーヤンの個性のぶつかり合いはまさにアリスというグループを象徴していて、聴き逃せません。同じことは「SILENT
MAN」「MOON SADOW」についてもいえますね。その中で、キンちゃんの「CAT IN THE RAIN」が渋く光り、大曲「風は風」は大団円にふさわしい作りになっています。最後と言うことも意識したのか、シングル「エスピオナージ」が目立たないくらい1曲1曲が本当に充実しています。
全体としては、サウンド面での冒険が功を奏し、3人の個性を十二分に引き出すことに成功した傑作であるといえましょう。 |