谷村新司研究
24時間テレビ出演の総括と今後の展望

By 管理人


はじめに
 2005年の24時間テレビに、シンジが登場しました。たしか「サライ」を歌うために毎年出ていると記憶していますが、今年は別の企画にも出演したのです。その企画とは、「チャンピオン」のモデルであるカシアス内藤の目の前でシンジが歌うというものです。ファンにとってはたまらない企画です。私もかぶりつきで見させていただきました。今回はこの出演の総括を行いたいと思います。


1 データ

 まずは番組データと、企画の内容をまとめましょう。

 (1)番組データ
 日本テレビ系列「24時間テレビ28愛は地球を救う」放映日;2005/8/27(Sat)pm6:30〜8/28(Sun)pm8:54
http://www.ntv.co.jp/24h/index.html
 テーマは「生きる」。
以下上記URLからテーマについての説明を抜粋します。

2004年10月23日・新潟県中越地震、2004年12月26日・スマトラ島沖地震、2005年3月20日・福岡県西方沖地震と、災害により多くの貴い命が失われ、身近に起こりうる災害の恐さを思い知ったこの一年。
もう一度命の大切さを、「生きる」ということをみんなで探っていきませんか?
そして、自分たちが今できることを少しずつでもやっていきたい、と立ち上がってくれたのが、今年のメインパーソナリティーである、と香取慎吾です。奇しくも10年前の1995年、阪神淡路大震災がおこった年に、彼らは「24時間テレビ18」のパーソナリティーを務めてくれました。あれから10年。彼らと共に、少しでも多くの人が「生きる」ことの自覚を持ってくれたら、これ以上嬉しいことはありません。

 (2)「生きるチカラ」コーナー

 この番組の中に「生きるチカラ」コーナーというのがあり、そこにシンジが登場したというわけです。このコーナーの概要を上記URLから抜粋し、まとめておきましょう。

今年も各界の有名人が武道館に集合・・・。様々な人生のエピソードを紹介すると共に、思い出の歌を熱唱します。
【伝説のボクサーカシアス内藤】
アリスの名曲「チャンピオン」にはモデルとなったボクサーがいた。彼の名はカシアス内藤。スパーリングを見た谷村新司が、本人には内緒で作った曲だったのだ。カシアス内藤はモハメド・アリに似たボクシングスタイルの将来有望な選手だったが、心が優しすぎることが災いしてどうしても壁を乗り越えられずにいた。そして現在、カシアス内藤は咽頭がんに冒されている。医者は手術を勧めるが、自分のボクシングジムを開くことが夢だった彼にとって、声を失うことは考えられなかった。夢に向かってがんばるカシアス内藤を励ますために、彼の目の前で谷村新司が熱唱する!

このコーナーは26日20時まえに放映されました。


2 シンジの出演部分

 どういう形でシンジは出演したのか。順にまとめていきます。

 (1)シンジは前のコーナー(ダーツの旅)から引き続いて出演という形で登場。
 (2)「チャンピオン」のビデオ(1980年とテロップが流れる。演奏年をさしたか、それとも間違いかは不明)が流れる。
 (3)カシアス内藤さんの物語りがはじまる。画面右隅にときおり登場。
 (4)内藤のジムを訪れた経緯について語る。当時29歳。以下シンジの発言。
    「沢木耕太郎に誘われてついていった」
    「すごいパワフルで でもすごいやさしい目をしていた」
    「この人に出会ったことで 自分の中で何かが動き始めた」
    「家に帰って、すぐ作りはじめた」
 (5)VTRが終了。シンジの「いい」表情。その後、カシアス氏が登場。シンジと握手。
 (6)徳光氏がカシアス氏を紹介。シンジは徳光をやさしくサポート。
 (7)カシアス氏の子どもたちが登場。インタビュー。
   チャンピオンについて、長男「そんな聞いたことないけど、ちょっとは」
 (8)再びカシアス氏にインタビュー。シンジ映らない。
 (9)カシアス氏の長男が父への手紙を朗読。
 (10)終るや否や「チャンピオン」始まる!シンジの歌いはじめる!!
 (11)歌い終わる。シンジとカシアス氏が抱擁。
 (12)その後「生きる」こととは、「子供達にココロをツタエル」と書き記す。

こういう感じでした。


3 「チャンピオン」の検証
 
 テレビで「チャンピオン」を聴けた、これだけで十分感動ものです。しかし、ここで終わってはなりません。しっかり検証するのが本サイトの使命ですw ではさっそく検証に入りましょう。
 今回のチャンピオンについては、以下の諸点から検討する事にします。(1)ファッション (2)演奏 (3)歌唱 です。

(1) ファッション
 白いカッターに、ジーパン、白い靴でした。すっきりした大人のファッションでした。夏らしいさわやかさも出ていたように思います。
 メガネは、お気に入りの形ですね。自分にあったメガネをしっかり選んでいるところはさすがというほかないです。このメガネ、http://www.expo2005.or.jp/jp/D0/D4/detail/detail_DO0918XA05301.html で見ることができます。
 注目の髪型ですが、あまり分け目をはっきりさせてないように見えました。カジュアルなかんじにしてあったようです。後頭部は「やや薄」という感じで、特に気になる感じはしませんでした。髪を白くしてから、「ハゲ」ネタは使えないような感じになりましたね。何やら寂しい気もしますw

(2) 演奏
 原曲に近いアレンジでした。よく分からないがバックはカラオケっぽかった(?)。そしてそれにギター(ギブソン)でコードをつけていました。カポは2フレット。肩の力の抜けた演奏に見えました。

(3) 歌唱 
 かなり練習してきたという印象を持ちました。ツアーをやっていなかったので、声が出るのか心配していましたが、きちんとトレーニングして、艶のある声を出していました。さすがです。歌い方は、私としては予想通りでした。楽曲の世界に入り込みすぎず、ある程度距離を置いた感じで、一語一語をしっかり発音していました。それは、私たちが歌詞の世界に入り込みやすいという効果をもたらしたと思います。


おわりにー結論と今後の展望

 今回の出演は感動的だった、という結論になります。さすがにこれは動かないでしょう。
 今後は、このような形で歌うことが多くなるのではないかと予想されます。ゲストで出て来て、1、2曲歌うという感じです。実際、青春のグラフィックコンサートではそういう形だったのですから、しばらくは続くでしょう。ファンとしては残念な気もしますが、「ポピュラー音楽系文化人」として新たな道を切り拓いているのだと考え、納得するしかないのでしょう。(2005.8.29)


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